3月6日ゴギ蔵 禁断の?藪沢ゼロ釣法!

 昨日はイダ蔵さん、和渓さんと雪の中、水内で遊び、夕方からは送別会で市内に出没!早めに切り上げたので11時過ぎには実家に帰ったが・・・・03時30分起床のはずだったのに・・・気がついたときには時刻は05時!慌てて飛び起き私の裏庭へ黒王号を走らせる。

 バイパス経由で五日市IC〜戸河内ICへ!遅れ分を取り戻すべくひた走る!恐羅漢スキー場の看板を過ぎた辺りから道路が白く・・・そこから先は何と!雪と氷の世界!昨日の雪の影響に間違い無い!しか〜し、チェーン何ぞは巻く気などさらさら無く、ラフなアクセルワークをすれば何処まで滑るか分からない年中無休のマッドタイヤにて走破してこそ男である!そして当然のこと意地でFRを貫き通す!!(素直に四駆に入れれば良いのに何でFRで走るの?)順調にスピードが乗って来ればこちらのものだが下り坂だけは非常にスリリングだ!
 ホワイトバレーの気温計は-5℃、その先は-6℃!流石にこれでは魚にも影響が出そうだ、などと弱気になり引き返す事も考えたが・・・ここまで来たし行くだけ行こう!匹見近辺に入ると路面の雪は無くアイスバーンが点在するのみ!目を頼りにアクセルを開けると・・・スル!滑るのである!時には四輪ドリフトにてS字のコーナーを駆け抜けたり・・・冷や汗ものでした。
 そんなこんなで何時もよりも遅めの07時現場着!ここでの掟は自分が前回釣ったポイントは当分避けるべし!である。よってポイント選択は非常に単純である。
これが黒王号だ!知人の中にはこの車が止まっているポイントは避けると言う者もいる、何故なんだ?
 今日は里川の超能力ロッド、マスターゼロ00をあろう事か藪沢へ持ち込む事を決めた藪沢ゴギ蔵である!当然のこと、この場所で6.5mなんて振れる訳が無い!よって一節縮めた状態の使用となるのだが・・・果たして上手く行くのであろうか?解禁日から使用しているニューアイテム(昨日はイダ蔵さんもお気に入りでした!)名付けてアンダーグローブ?を通常のグローブ下に装着し防寒兼手の汚れ防止とする。
氷点下の藪沢!これぞゴギの棲家である
 取りあえずは実績ポイントの藪の切れ目から竿を出すことにした。竿はもちろん一節落とし、仕掛けは天井糸を縮め01水中糸は標準とした。開始から一呼吸置き、狙い通りにあまごが当たり始める!
本日の第一号はどう見てもチビっ子!
 ポツポツ拾いながらもどうも先程から竿先の調子がおかしい。何と!穂先が氷の粒で真っ白になっている。それもでも魚が掛かれば曲がっているのだが折れはしないか心配で仕方が無い!更には手返し中に天井糸がその氷にくっ付いてしまったり、一節落とした部分を伸ばそうとしても凍ってしまって出てこない!などトラブル発生!!一瞬はこの竿って二段マルチ?とも思ったがそんな仕様ではなかったし、それどころか出てこないんじゃあマルチじゃないよね〜。
 藪沢という日陰の渓の世界でゴギ蔵自身も段々と動きが鈍くなりこのままではやばいかも?・・・藪を抜けよう!空は青く晴れている。自然界の動物(爬虫類?)同様に太陽の光を体に浴びて体温を取り戻すべく、この先の開けた場所へと一気に遡行する。途中のポイントは帰りにでも拾って帰ろう・・・。
藪の中も陽が差し込むが立ち位置は木陰なので非常に辛い!それと対照的にお魚さんは日向に出てます!
 目的ポイントになんとか到着し太陽をいっぱいに浴びるも目の前で舞い上がるマイナスイオン満タンの霧がゴギ蔵を苦しめる!良く見ると周囲の石はこの霧が氷結しキラキラと乱反射している。もう少し気温が上がってくれないと私もピカピカに凍り付いてしまうような気がして来た。
 しかし、目の前にはいい感じのポイントが広がっている、寒さに耐えて向かい風の中、竿を振り込む!!ここで面白い現象が現われた。私自身、体温が低下し動きが鈍くなっているからかも知れないが当たりに合わせようとしても何故か合わず餌を取られる事が頻発!仕方なく超遅合わせと言うか当たりがあっても合わせず糸を緩めると上へ魚が走って行き自然に口に針が掛かるのである!名付けて”ゼロオートマチック釣法”と勝手に呼ぶことにした。おそらく独特な穂先の調子がこの合わせを可能としたのであろう。通常なら針を弾かれると思うのだが・・・。
 そんなこんなで穂先の氷の妖精も自然と消え去り、天然氷マルチの魔法も解け本来のゼロスタンダードスタイルが復活したのである。太陽とは何と有り難いものであろうか。感謝!感謝!である。
陽が当たると渓魚の模様も美しくなる
グローブの下にはアンダーグローブ?を装着!
 時刻は12時、太陽で煌く水面を眺めていると毛ばりを振りたくなるのはテンカラ師見習としての悲しい性なのか?しかし、その輝きの風景とは対照的に気温は低く、イメージだけでは魚は出てこないのが厳しい現実である。

 そんな浮気心を胸に抱き、昼飯も兼ね来た道を戻ることにした。おそらくこの時点で片手超である。帰り途中も適当に拾い集めていく。良いポイントでは徹底的に攻撃し、先程編出された秘儀ゼロオートマチックも炸裂する!なかなか昼飯に有りつけない感である。そしてテンカラする時間もゼロに吸い取られて行くのである。
 それにしてもまた藪の中の寒い生活に戻ってしまったゴギ蔵である。
こんな溜まりはゼロオートマチックの独壇場である!
 一通り流して16時に成ったので川を上がることにした。もちろん全く攻めてない筋も有るのだが昼もまだなので・・・・ここで終了と思い釣果のカウントは98匹。今思えばどうせリリースだからと適当に舟に入れ覚えているだけでも2匹は外へそのままなんてのが・・・手が滑ったので当然ノーカウントかな〜?と思い。やはりあと2匹頑張ることにしポイントを移動。移動中の車内で手短に腹ごしらえをし残り30分、先人の釣り残し探しに出かけたのである!大体の筋は拾われているので目立たないポイントで2匹ゲット!3匹目は取り込み途中で針が外れバラしてしまったがとりあえず束達成なので納竿にした。
 今日は解禁から6日しか経っていないのに魚のサイズは極端に小さくなっていた。一匹、一匹を川へ戻してやりながら川に跪いたゴギ蔵の足に何かがコツン!コツン!と・・・・なんと、リリースしたあまごの小さいのが数匹なついているではないか!もう少し大きくなってからまた楽しませておくれ。
私の影に隠れているの?久々の水中写真です!
本日もジャスト100!
 今回の藪沢ゼロ釣法に関してマスターゼロの使用は非常にもったいない気がしたがそれに代わる小継ぎのゼロ竿の購入予定は無いので今後もこれで挑戦すると思う。この竿の藪沢使用に関し一番心配なのはやはり穂先!頭上の藪は半端じゃなく危険で厄介な存在であるがそれがあるからこそ渓魚が守られているのであろう。
 藪でのゼロ竿の利点はゼロオートマチックにより合わせが小さくて済む事と水面で針が外れた時でも仕掛けの反動が小さく頭上の藪に仕掛けを取られる事がほとんど無いという事だと思う。この全ては穂先の魔法だと思う。その他はまだまだこれから発見して行くと思う。
 ゼロ針外しに関しては解禁日に使用したが、やはり馴れのせいであろうか?それ以後はフィールドプライヤーで十分と言うか私にはその方が手返しが早くでき便利なのである。糸の傷つきの問題も無いように思えるのでまあ、これで良いか!

 今日もドンと釣りドンとリリースで帰路についたゴギ蔵である!それにしてもこの竿は最高に面白い!そして、最強のモンスターである!
 このモンスターの産みの親でそれを自由自在に操ることができる伊藤稔名人とは・・・やはり神なのであろうか??

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