3月19日ゴギ蔵 激やばゼロ釣法! えっ!またかよ〜

 三連休はすべて山へ・・・と行きたいところだが、なかなかもってそうは上手く行かないのである。日頃の釣三昧が祟り20、21は温泉旅行に連れて行かなければならないのだ・・・(出来れば車内泊でも良いから渓へ・・・)。
 よって、残された時間は19日のみ!前日は12時過ぎの就寝にも関わらず03時過ぎの起床で元気に渓へと向かうのである。もちろんマスターゼロも一緒に・・・。
 いつものルートにて黒王号を走らせる。雪の影響も少なく順調に駆け抜け当然のこと夜明け前に現場入。本日の入川計画を立て仕掛けの調整を行う。今日はいつもよりも天井の低い藪である!水中糸は強度の関係上短く出来ないのでショートバージョンの天井糸を急遽作成した。そうしているとすでに周囲が明るく・・・今日は硬派ジャケットは要らないな、久々に暖かく、良い釣りが出来そうだ!慌てて支度を整え川へ向かった。
 ・・・・ん?いつもと様子が・・・雪解け水で増水しているのだ。多分に普段から水量のあるポイントは入川不可であろう。よって大き目の流れ込み何ぞはど芯を狙うには難を極める。
 が、しかし、水位の変動に応じ渓魚達も居心地の良い場所へ移動しているから心配は無い。いつも通りの流水を見つけそこを攻めれば良いのである。しかもここはゴギ蔵の庭!粗方の見当は付いているのである。

 この時期のポイントは・・・更にそこがコロニーであればマスターゼロが炸裂するのは間違い無い!B玉を噛ましフロロ01をヨレに投入するとすぐさまヒット!しかしバレてしまった。それを数回繰り返しようやく魚のコンディションに気がついたゴギ蔵である。今日は先週よりも渋いかも?更にスレているのである。玉を1号にサイズダウンし上手く針に乗せた第一号はちびっ子であった。高水なのにチビ玉?私も不思議に思いつつも底に入ってるので良しとした。おまけに今日は0℃と暖かいし?指感度もチビ玉に十分対応しているのである。
 それを機に数匹追加するも藪の悪戯に耐え切れず次へ向かうことにした。ここでは予想以上に多くの仕掛けをロストしてしまった。今日は解凍された枝葉が活き活きとしラインに非常に良く絡みつく!即ち、覆いかぶさるヘビーカバーに耐え切れなくなったのだ。更にサイズも小さいしネ!(先週リリースした魚って釣られたのかな〜?ここなのに・・・)
 舟を引き移動している時ふと、かずべ〜さんの”瀬のゼロ釣り”を思い出した。何でだろうか?・・・が、せっかく浮かんできたのだからダメもとで試しに・・・。
 さすがはゼロ糸!瀬の中でも流れに同調し綺麗にデッドドリフトしてくれるのである。っと、ラインに信号が・・・すかさず、ぐいっ!っとマイルドに合わせを入れると透明度の高い水の中を元気に暴れまわるあまごを発見!小さいながらも丸々し竿が良い感じで弧を描く!時期的に早いと思うポイントにてその後も数匹追加し、瀬の釣りの面白さも味わう事が出来たのであった。かずべ〜さん、瀬はこれからが本番ですよね!当たった時のラインの動きが非常に面白くこれも病みつきになりそうです。
何処がポイントかわかります?この中に秘密のポケットがあるのです!
 お次は分流っぽい場所であり先週は軽く挨拶した程度のポイントである。写真には写って無いが上は藪!藪!藪!よって竿入れは難しいのである。それでもサイドから投入し掛かれば数メーター下流へ移動、藪の切れ目で取り込むといった手順だ。ここも最初は無愛想で味っけが感じられなかったが、ゴギ蔵のセンサーは反応を示していた。あの手この手で攻めまくり渓魚との我慢比べ開始!そして遂にここで花が咲いたのである!合わせはやはり頭上の藪に制限され針の食い込みが浅くなる。バレが頻発するので何とかしなくては・・・そこで、掛かって針に乗せた後、数メーター下流の藪切れまでベタ竿にて渓魚を引っ張る事で針を深く刺し込む作戦にした。それでも口の皮一枚に掛かった奴はどうしようも出来ない。魚を暴れさせない様に取り込めばゲットの確立が上がるのだ。ゴギ蔵が渋い時に釣る魚はほとんどがこんな掛かり具合なのだ!
チビ!それも口の皮一枚!!
 さて、コロニーも花が満開を過ぎ終盤を迎えた時のことである。大岩裏のスーパーポケットにてラインに変化が!・・・ゼロらしくマイルドで慎重に合わせると!・・・・・ぐぐぐぐん!!上手く針が乗ったらしいが何だこの引きは!マスターゼロが胴から曲がりっぱなしでラインが上へと突っ走る!こりゃーでかいかも?よって、慌てず時間を掛けての取り込みに変更。事と次第ではかけっこも覚悟だが下へ走られると急な瀬が続いている、それも大岩に囲まれ01ではどうやっても取り込みは困難である。しばらく魚を泳がせテンションを与え瞬間的なエネルギー消費をさせながらも時折ラインを緩めると獲物は安心したかの様に動きを止める。それをしばらく繰り返しゆっくりとこちらへ・・・ラインは目の前に・・しかしまだ獲物は芯の中にどっぷりと浸かっているのだ!
 あと少し、ここであせってはいけないが、またもや暴れ出してしまった!ラインが走り出し対岸の大岩裏へ一直線!このままではやばい!岩擦でラインがブレイクしてしまう。竿をベタにしいなしで応戦!再度、落ち着きを取り戻させながらもそもまま竿を絞り再び手前のど芯へ戻し更に絞り込む!少しずつこちらへ引き寄せそのまま岸へ引き上げた。と言うのもここは藪沢、この立ち位置では竿をまともに立てることは出来ないし藪を外したポジションでは獲物は急瀬に逃げ込んで取り込みは困難であるからだ。ゲットした獲物はベストコンディションのゴギ!27センチであった。口には他の戦いでの勲章も残っていた。
27センチのゴギ!ナイスファイトでゼロを堪能!!
すごい目で睨みつけるが今日の勝者はゴギ蔵!もちろんアンダーグローブ?を装着済みである。
 時刻は10時過ぎ、コロニーも遂には沈黙し次のポイントへ足を運ぶが・・・この高水ではポイントが狭くやる気が出てこない!舟の中も気になるし・・・そろそろ囮缶へ入れないと・・・。今日は早めの昼食にする事にした。
 11時現在の釣果は66匹。魚は一段と小さくなったが活かしているので後で放してやる予定。とりあえず集合写真までの間、囮缶で休息してもらう事にした。
ファーストステージは66匹
 いつも通りに素早くエネルギーチャージを行いセカンドステージの始まりである。まずは朝のポイントから遡行15分ほどの瀬である。そこにたどり着くまでも高水ながらポケットを探し探りを入れるがレーダー反応無し!目当てのポイントも・・・なのでさっさと諦める。この辺の見切りのタイミングも数釣りでは重要なポイントになる?よって、道路に引き返し今度はショートカットで下流へ約20分移動、傾斜を何とか谷へ下り岩盤沿いの深みを狙うことに・・・ここも見た限り多少の構造変更が確認できた!深みが若干埋まっているのである。しかし、埋まっているのが砂では無く小石なのがせめてもの救いと言えるであろう。
 では、第一投・・・沈黙である。魚がいないのか?対岸にはコロニーらしきものも確認できるし・・・諦めずに、棚を変えるためB玉で攻撃すると・・・当たりが確認出来たが針に乗らないのである。魚は底にへばり付き目の前に来た餌のみ咥えるといった状況が想像できる。おまけにここはすり鉢状で推定3mの深さである!目印を上げそれと同時に玉の調整を細かく行う。更には素早く底に入るようにオバセを活用し水流でラインを底に送り込むのである。餌の流れるスピードはその場に合わせ目印で抵抗をかけ調整!ゼロ糸でも早く流したい時や上へ登らせたい時はこの様にすることで太糸同様な泳がせ釣りが出来るのだ。
 このポイントの癖も何となく分かってきた!仕掛けのセッティングが多少面倒くさいが、釣れるに越したことはない!釣りに努力は必要である。そうしながらも次第に水中で真っ白な花が咲き始めたのである。
 コロニーの中心部にて突如ラインに変化が・・・大体こんな目印に出ない当たりの時は大物の確立が高い・・・などと思いながらも合わせを入れると、先ほどのゴギ同様にラインが走り出したのである。太陽光線の関係でその魚体が確認できる・・・ん?長い?
 先ほどよりは力が感じられないが・・・それでもいなしを使わないと太刀打ちできない。マスターゼロも胴からひん曲がり良い感じでライン保護の役割を担っている。数分間の格闘後、手前の浅瀬にその姿が現れた!やはり・・・長い!そして、鮎タモにて無事捕獲となった。
この時期に産卵直後?
 実寸は28.5センチの山女であるがガリガリであった。もしかして産卵直後?なんて直感的に思ってしまった。先日もイダ蔵さんに痩せた山女の話をした事があった。もちろん、解禁日に抱卵山女が釣れた事も・・・。その時は”産卵は秋でしょ〜”という話になったが複数の、激痩せ山女が釣れると・・・やはり産卵かな?と思ったりするのである。誰か詳しい人マジで教えてください!
 ここもボスキャラ?が出た後は沈黙となり、少しずつ遡行開始。お次はひどいヘビーカバーでおまけに川に立ち込んでの釣りである。幾ら今日は暖かいとは言え藪の日陰でのウエーディングはかなりの熱量を必要とするのである。
 おまけに増水で遡行するにもドライタイツぎりぎり!パンツはセーフだかフリースとゴアの裾が濡れてしまったのだ・・・それでもメゲズニ、花さかゴギ蔵が渓に花を咲かせるのである!
 先ほどの事、藪から差し込む光線の中にカゲロウが・・・更にはゴギ蔵のゴアにも。こうなれば頭の中はやはりテンカラ・・・。羽虫の出現によりゴギ蔵はゼロに集中出来ない状況に成りつつある。ゴギ蔵もイクラから孵化し更には脱皮を開始したのである!実際にこのポイントでも時折思い出される毛ばりにより合わせが雑に・・・雑念に襲われながらも予定のポイントまで遡行し遂には”や〜めた!”である。時刻は15時であった。残りの時間はテンカラで花を咲かせてやるぞ〜!と意気込むが・・・現実は厳しいのである!
 第二ステージは48匹で終了し、またもや束ってしまった!別に束がノルマでは無いのだが・・・何となく本日の餌釣り終了!ってな感じで、余裕のテンカラタイムとなった。
 第三ステージは車移動。この場所は解禁日に少し立ち寄った場所であり、もちろんの事!リリースしたゴギ蔵の渓魚達がお出迎えしてくれるポイントである。この時に昨シーズンよりもよりテンカラ的なポイントに設計変更がなされていると思ったのでここを選んだのであるが・・・。
 基本的に瀬、それもチャラである!雪解けの冷たい水で溢れているこの時期に元気に瀬に遊びに出ているバカ物などいる筈もなかった・・・ゴギ蔵一人を除いては・・・即ち、春爛漫!桜前線到来!はゴギ蔵の頭の中のみ、よってノーヒット・・・とほほである。私は本日、久々の陽気にさらされ頭がおかしくなったようだ。やはり冷凍庫で頭を冷やしルイベ状の脳みそのほうが幾らかマシな考えが生まれるようだ。
 15時30分から始まった今日のテンカラは別の意味でのゼロ?・・・悲しいゼロが頭の中をクールにしてくれたのである。ここから作戦変更!瀬から溜りへと頭を切り替えるが・・・出てこない・・・やはりゼロか・・・。
 大石裏のヨレのスーパースローな流れのポイントで・・・なんと!キンパクが消えたのである!バシッ!と合わせた瞬間にチビが宙を舞う。喜びの反面、そのサイズに・・・。でも、ボーズは・・・ゼロは免れたのである。
キンパクとチビ!とりあえずは庭での今期第一号である
 その後は全く続かず諦めモードで毛ばりを打ち込み別の流れに気を取られていた時の事。気が付くとラインが張り水中できらきらと・・・もちろん、合わせなど出来るはずも無くバレてしまったのだ。集中力にイマイチ欠けたゴギ蔵である!やはり頭の中では既に鶯が鳴いているのである。
 16時30分、納竿!今日はトータル115匹で、えっ!またかよ〜ってな感じで束達成!サイズは小粒揃いで18センチまでと、その上は27センチ!中間が一匹もいない変な釣果であった。
イクラ114匹、テンカラ1匹の115匹
 いつも通りに内緒のポイントにリリースし帰路に着くゴギ蔵であった。明日からは山を留守にするのでちょっと心配である。何がって?もちろん魚ちゃんである!心無い釣り人にねこそぎ持って帰られませんように・・・。


 それにしても束が4回になってしまった。やはりその理由は竿なのか?もしそうだとしたらほんとにやばい竿である!そろそろ本気で封印しようかな?・・・はタテマエでホンネは・・・・テンカラで・・・
 あ〜早く暖かくなってテンカラ最高〜!って沢で叫びたいものである!とりあえず今現在はゼロ釣りが最高である!次回は如何に?・・・ゼロか?テンカラか?

<<Back>>
Home