3月27日ゴギ蔵 春はまだか・・・

開通間際のゴギロードにて・・間際?ということは・・・
 あっという間に一週間が過ぎ渓へと帰る日になった。先週の希望では今日は春川でのテンカラ三昧であったが・・・季節外れ?の雪にてまたもや春の訪れに誤差が生じてしまった様だ。もちろんイクラ、毛ばりの両刀にて04:00、今期の通勤ルートにて車を走らせる!国道も高速も路面には支障になる雪は無く、05:40、現地到着。いつものように夜明けを待ちながら仕掛けの準備を行うが・・・いくら渓が好きとは言え、3月に入ってからは可能な限りの皆勤賞である。そろそろ疲労が感じられ始めたのだ。が、3月〜10月中までは何が何でもとまれないのが私の定めなのだ・・・春の渓に始まり、江川の激流にて幕を閉じる・・・

 最近、私は何故こんなに生き急ぐのか?と時々感じる事があるが答えは見つからないのだ。ただ、今の今(その直前は分かりませんが・・・)ひとつだけ言える事は明日死んだとしてもこの世に未練が無い事である。これは、好きな事を好きな様にして精一杯生きているからなのか?・・・それとも潜在的に楽に成りたいと思っているからなのか?・・・。人間とは常にこの様に自分でありながら自分では理解出来ない部分を持っているのである。そして、分からないからこそ解明したいと思うのではなかろうか?即ちそれは人間が生きている意味をも追求することになる・・・生きる意味が分かった時に全ての答えが出るのかも知れないし、それを見つけるまでに人の一生が終わるのかも知れない。釣りも同じく、100%の答えを見つけるのは不可能に等しいが・・・それでもそれに一生を費やす男達が潜在的に存在することは否定できない・・・そして私もその一人なのかも知れない・・・。

 さて、本題!・・・目当てはいつもの藪であるが今日は雪化粧されており前日の足跡も確認出来る。どうやら先を越された様であるが・・・雪で気分的に体が重いし、昼からは雨との予報だし、やる気が・・・よって、足跡は見なかったことにし、ここで竿を出すことに決めたのだ。狙いはもちろんコロニーでこのコンディション下でここにいなければポイントをチェンジするのが賢明であろう。いつもの様にラテックス製の手袋も装着し仕掛けをセット!目標を定めて藪の下へと餌を打ち込むのである。
 ポイント的な狙いは的中し渋い喰いの中ではあるが順調に針に乗り始めるのである。それにしても魚が小さい!せめて18センチは欲しいところである。と思っていると少々手ごたえのある奴が・・・芯へ一気にもぐりこみ、しばしゼロが弧の字に曲る・・・ゲットしたのはまずまずのゴギである。ゴギの抵抗する力から伺えるに多少のやる気は出てきた感である。こいつは極寒では動きが非常に鈍いはずだが・・・。
 先週より若干水位が高く感じつつも今日もナマリは1号で良い。水深があれば別としてこの時期、これで入る筋くらいが渓魚にとっても捕食し易く私にとっても釣り易いのである!特に技も無く、ゼロ竿のオートマ釣法にて魚が湧いてくる感である。・・・特に書くことも無くなりました・・・いつも通りの展開にて追加!追加!追加!
 何も考えないで釣るのは久しぶりだが、こう何も考えないといささか飽きが来るのも事実である。特別な獲物も出ないし・・・
 よって、ポイントを移動し超ヘビーカバー下にて竿を出すがここでは取り込みに頭を抱える事になる。しかし、そのことで面白みが増えることとなった。餌の投入方法、仕掛けの長さ、合わせ、取り込みなどなど超藪下ならではの無駄な知識を更に得ることになった。当たり前に竿出し出来るポイントでは全く持って無意味であるがここではこうしないと魚はゲットできないのである!目指せ、藪オールラウンダー?
 藪の中も一段落し瀬のゼロ釣りも楽しむことに・・・瀬でも筋的にある一定のパターンが在るような感じがするのは私だけであろうか?渓魚達はおそらく移動中もその筋(ルート)を使いコロニー間を移動するのでは?新たな思い込みがゴギ蔵の中で生まれたのである。これってテンカラにも使えるかな?
 瀬の中のゼロ釣りは非常に面白くそして釣りやすい!なぜなら自分から餌を喰いに来るからである。おそらく瀬に出てきている渓魚は捕食目的なのでやる気が違うのであろう・・・という思い込みもゴギ蔵ならではなのかな?本気にしないで下さいね、あくまでも私の思い込みですから(このHPに書かれてる全てが対象です)・・・
 
 そんな感じで時間が経過し・・・天候も・・・雨である。テンションは下がる一方である。カッパの帽子を装着する為に車へ戻り、ついでに昼飯にする。午前中、90本である。昼からは名刀、飛仙翔にて10本追加し本日終了の予定を立て雪の斜面をズリズリ下ることにした。
 ここで刀を持ち替えたのはもう一つ理由があったのだ・・・それは、寒いから・・・(えっ!そうなの?)・・・テンカラは手足の血行を良くし体を温めてくれるのだ。去年の実績からすると一日で体重が1キロ減であった!良い運動になるし、釣りも楽しめるし一石二鳥である。テンカラはスポーツフィッシングである!さあ!行くぞ!
 しかし、現実はそう甘くは無いのである!手足は温まるが・・・いい感じのポイントでも全くの反応無し!一時間少々努力を重ねるもゼロである。別の意味で体が熱くなる!!そうなると、魚がホントにここに居るのか気になるのがゴギ蔵の悪いところなのか?刀をマスターゼロに持ち替え再度、同ポイントを釣り返すのである。居ないはずがないのだ・・・
 やっぱり獲物は底にへばり付き、目の前に来た餌には反応するのである!それもデッドスローがお気に入りである。魚は居た!この事実はゴギ蔵のテンカラの未熟さも証明しているのである・・・とほほである・・・。そんな感じで予定のポイントを無事に釣り上がり15:30、寒さと肩こりと多少の頭痛によりリタイアとなった。結局ここで26本追加し本日は116本で終了となった。
テンカラでは反応ゼロ!しかし餌だと・・・
本日の集合写真
 集合写真後は掟通りに全てリリース・・・すべきだが、本日は土産が必要なので少しだけもって帰ることにした。帰りのルートはそろそろリサーチしなくてはならないショートカット、ゴギの道である。今日は何故か開通前なのにゲートが開いているのだ・・・除雪の時に閉め忘れたのかな?それなら行けるとこまで・・・また悪い病気が・・・。
雪のガードレールに見えるが・・・危険なのだ
 そろそろ春を実家へ連れて帰ろうか?・・更に悪い病気が・・・よって雨にも関わらず、ふきのとうを探しながらのんびりした帰路となった。雪の無い斜面には花が咲きそうな状態のものがちらほらと・・・どうやらツボミ状の良いものはまだ雪の中にある様だ。それでも斜面の上へよじ登り、まずまずなモノを少しだけ発見!これも土産となったのだ。そんな道草を食いながらも何時しか峠を越えたのである。対向車も無く順調に出口までたどり着いたがそこのゲートは×であった。引き返すのも・・・鍵もかかって無いし・・・ご想像にお任せしますと成ったのだ。
 家に帰ると早速、ふきのとうのてんぷらである!やはり店で売っているものとは違い、香り、苦味がうまい!新鮮な魚も行ける!雪が解けたらまた旬をお土産に・・・なんて、実は本人が食べたいだけなのだ。

 あ〜、そろそろテンカラしたいのに・・・雪は何時、無くなるの?・・・数釣りもそろそろ卒業しようかな?・・それにしても旬は旨いな〜!来週はもっと土産採れるかな〜?

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