4月3日ゴギ蔵 テンカラ?・・・

 今日はまたもや釣れないコンビで匹見へ行くことにした。目的は・・・でその下見も兼ねての釣行である!04:00出発でイダ蔵さん宅へ中継し06:30頃には現地へ到着した。途中の外気温は4℃であるが車を下りると気分的に暖かいのである。一旦着込んだフリースも脱ぎ捨て竿の選択である。イダ蔵さんが道路に道具を並べて・・・「ん〜やっぱり今日はこっち!」と選んだのは飛仙翔!テンカラやる気満々である。私もつられてマスターゼロから飛仙翔へ・・・このことで今日もテンカラの壁にぶち当たる事に・・・そしてそのことで非常に重要な事に気が付くのであった。
 さあ、何処から入る?と言いながらもイダ蔵さんは下へ・・私は上へと別れたのである。確か去年テンカラで当たり始めたのは気温が20℃ぐらいから・・・今日は釣れるはず無いよな・・・食わないよ・・・などと思いながらもレベルラインの練習をすべく毛ばりを打ち込むのである。いつものテーパーラインに比べ非常に軽く魚も釣りやすいとの話であるが・・・7:3調子で飛ばすにはちょっとコツがいる様だ・・・それも次第に克服する事になるがそれ以前にラインが見えない!マーカーが見つからない!・・・しばらくそのスピードに目が付いて行かない!逆光?どうしよう?などとジタバタするゴギ蔵であった。
 もちろんイダ蔵さんが先週開眼したそのスーパーテクニック、心眼釣法にてブレイクしていることなど知る由も無くその差が大きく開いて行くことなど考えもしていないのである。
 一通りのポイントを軽く流すも当たりは全くないのである!おかしい?やはり魚の出が悪いのであろう・・・比較的穏やかな流れに的を絞り左岸側の石の頭の深みにキンパクを打ち込むと・・・ラインにブレーキが!ようやく小さいながらも元気なあまごに出会うことができたのだ。
 その後は・・・数回の小さな当たりのみ・・・。しばらくし下のイダ蔵さんが上がって来た。なにやら引き舟の水を入れ替える仕草を見せるのである・・・「釣れた?」「ん〜小さいのが8匹!」ええ!やはり釣れるのである!それも8匹も!私は1匹・・・「ポイント、ポイント!」などとイダ蔵さんは言っているが果たしてそうなのか?・・・疑問?そうでは無く理由があるハズだが・・・。

 このポイントは一流ししたので、取りあえずは場所移動となった。今日は人も多く車も多く行き交っている。そのほとんどが餌師と思われテンカラ師と化したゴギ蔵には真に勝手ながら招かざる客である・・・このように非常に自分勝手極まり無いところが我ながら好きなのである!先週まではバリバリの餌師であったことは遠い過去の出来事なのである!

 次のポイントでも・・・魚は居るはずなのに反応ゼロ!何故?・・・イダ蔵さんは順調に追加して行くのに・・・。話を聞くと今日はドライでは見向きもしないとの事!ゴギ蔵のキンパクは昨シーズンの5月頃にその威力を発揮し始め、もちろん寒い時期の使用はほとんど無い。どちらかと言えばドライタイプに属するのである・・・と言うことは沈みが足らない・・・餌であれば魚の目線まで沈めるのが常識と思っているのに何故気が付かなかったのだろうか・・・。しかし今日は18〜14番までしかもっていない・・・よって、イダ蔵さんに12番を一つわけて頂いたのである・・・久々に見る12番は異常にでかく感じたのである。さあ、次行こう!
 お次はゴギ蔵的にお気に入りの透明感漂う・・・って言うか透明ですけど・・・駆け上がりポイントである。ここで出ない訳が無いのであるが・・・数回のバイトはあったものの上手く乗らない・・・おかしい・・・やはり今日は釣れない日?・・・。
 結局、ここで1匹何とかゲットし沈黙・・・上へと打ち上がることにした。瀬の中も流してはみるものの×!先程わけてもらった毛針も使うが大きいので上手く飛ばせない・・・結局、去年の針ケースの中からテンカラ師さんが巻いた逆さ毛針を使ったのである。テンカラ師さんが巻いた逆さ毛針は素晴らしく、長時間使用しても型が崩れないのである!市販のものなんかとは到底比べ物にならないほどあらゆる面でいい仕事をしているのである!

 遡行して行くとイダ蔵さんが下りて来た。どっやら上は先客ありで×だった様子である。イダ蔵さんとの合流ポイントにてしばし魚の活性を上げるべく毛針を打ち合うことに・・・これは正解でそうすることで魚が水面に出てくるのであった。ついでに気になる毛針の落とし方なども参考にさせてもらい今までの自分の荒さにあらためて気が付いたのである。


 その後、更に下流へポイントを移したが・・・雨である・・・突風が吹き荒れる・・・これでは当たりが分からない・・・風の合間を縫ってのテンカラとなる。魚は確かに反応するのだが上手く乗せられない・・・修行が足りない・・・。最近はゼロの超遅合わせに慣れてしまったので出来て当たり前の通常の合わせが出来なくなってしまった様だ・・・。
 が、去年も感じた事だが風の影響など渓魚には全く関係ない様子で活性が上がるとボコボコ出てくるのである。針に乗ってもやはり食いが浅い感じで口の皮一枚・・・取り込み間際に逃げてしまうのであった。イダ蔵さん曰く即抜きでゲット!との事である。ここも魚が居ることは分かったので次の楽しみに取っておく?事にした。

 さあ、次は???更なる下流を目指し移動!里川付近の開けた渓はイダ蔵さんのお気に入りポイントである。この当たりからゴギ蔵も感を取り戻しつつあり、この時期の、この水量の毛針の使い方が身について来た感じである。
 小さな堰堤下に的を絞り撃つべし!もちろん打つと言っても叩くのではなく、落とすのである。テンカラとはこの落とし方が非常に重要なのである!(偉そうな事をいっているが先程気が付きました・・・)この落とし方により毛針が水面下に素直に入るのである。
 この場所ではイダ蔵さん的に水位が高すぎるらしく、私のポイントも沈黙したのでまた移動となったのだ。ここまで来たし・・・と言うことで匹見本流へ調査に出かけたのである。本流筋は魚影が薄くイダが多いとのイダ蔵さん情報だが如何に?・・・・
 トンネルを越え適当な場所で車を停める。雨も降ったり止んだりで気分的に沈みぎみだが・・・何となく良い感じの瀬が続いており餌師の姿もある。行けるかも?早速、2本の飛仙翔が空を切る!最初に反応したのはイダセンサーである!「ここおる!」その下流でゴギセンサー反応しイダ蔵さんよりも早くゲットしたのである!続いてイダ蔵さんもゲット!
 増水気味で芯でのヒットは難しい・・・対岸の際の深みを狙い更に追加!本流筋は多少は魚が大きい感じで釣りの面白みも増すのである。更に際へ・・・またもやパク!と食いついてきたが・・・・おいおい!それは目印でしょ!てな感じで笑いながらも天候は順調に悪化して行く!ゴロゴロ!ピカピカ!とかなり近くに落ちたらしい。雨も本降りになってきたので15:30、納竿にした。釣果は8本・・・イダ蔵さんは26本?くらいと大差を付けられてしまったのだ・・・。
二人分の集合写真です
 橋の下で雨に当たらず着替えをすまし帰りのルートは話の種に・・・と標高1000mのゴギロードを選んだのである。残雪多いゴギの道にてまたもやふきのとうを採りながらの帰路となった。「これ味噌汁に入れると旨いよね〜」「てんぷらも旨いよ」・・・子供の頃には決して好きではなかったであろうこの苦味の旨さが分かるとは・・・お互いに刻まれた年輪を感じながら苦笑いするイダ蔵とゴギ蔵であった。
 山を抜けると更に寄り道・・・「ここの二重焼き有名らしいよ!」「よし、それ喰いながら帰ろう!」車を停めお互いの土産も並び買いするのである。どう見ても姿は大人(決しておやじではありません!イダ蔵さんは多少、額が・・・ですが)であるが心は少年なのである!永遠にこんな感じなのでしょうね!いや、こうありたいですね!イダ蔵さんオツカレでした。



今日の反省?
 私はほとんどが単独釣行なので釣れない時は魚のコンディションが悪いと思っていた。しかし、実はそうでは無いのである。餌釣りであればそれも見抜く可能性は高いがテンカラとなると今のレベルでは難しいのである。そんな中で今回の釣りは大変勉強に成りこれからの進むべき方向性を見出すことが出来たような気がしたのである。重要なのは落とし方で決して飛距離では無い、毛針に関してもある一定の基準をクリアーしてこそ片山名人の言われる「毛針のせいにしない」と言うことがいえるのであろう・・・そして、リズムとイメージである!イダ蔵さん、次は負けませんよ・・・

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