4月9日 ゴギ蔵のファイトフィッシング 前編

 ついにホームページ開設以来の凄い出来事が起きてしまった!と言うか私の釣り人生においても超最大級の事件が起きてしまった!その事件とは一通のメールから始まったのである・・・「鮎蔵さん・・・4月の始めに時間がとれそうなので・・・
 
 な、なんと!「片山悦二のファイトフィッシング」でおなじみのダイワフィールドテスター片山さんと讃岐支部長の六車さんがこちらにやって来られる事になったのだ!!そしてもちろんゴギ蔵も同行させて頂けるというか、光栄にも案内させて頂く事になったのだ!!・・・よって真に勝手ながら今回のタイトルはそれにちなみ無断で「ゴギ蔵のファイトフィッシング」に決定したのである。(片山さん無断ですみません、これも5枚で解決の対象ですか?)
我が庭にてスーパースター片山悦二氏が神業、LLテンカラを!夢の様である

 今回は個人的な事でもあり、色々な混乱を避けるため極秘扱いとしながらもメンバーズエリアにはその旨をちょこっと・・・・そこを目敏く見つけたイダ蔵氏、和渓氏から熱烈なる申し込みが・・・よって二人はラッキーなことに同釣、兼スタッフ?となったのだ!(こんなことってこの先たぶん無いですね!)特に早々から連絡のあった興奮気味なイダ蔵氏には大爆釣ツアー」と題するプランまで立てて頂いたのである。いつもながらのグッドジョブ!頭が下がります。

 04:45、出発!目指すは合流場所とした戸河内IC最寄のコンビニである。06:00合流予定なので時間に余裕はあるが何となく気になりアクセル全開で激走!・・・出口付近になってもイダ蔵さんをぶち抜く事は無くゲートを通過しコンビニ着!05時過ぎなのでまだ誰も来てないよな・・・と思いきや対面の駐車場にイダ蔵さんの車を発見!その横には一台の四駆が・・・片山さんと六車さんはものすごく早めのご到着であった!おはよう御座います。初めまして!!和渓さんも続いて到着!

 さあ!神業をこの目に焼き付けようぞ!いざ!!と行きたい所だが本日は「ゴギ蔵のファイトフィッシング」である。よって片山さん流に出発前のコーヒーじゃんけんがファーストステージなのである!本日、我々が彼らに勝てるのはこのステージのみ、よって我々は特に熱が入るのである・・・結果は・・・スーパースターにおごってもらったコーヒーは格別であった!しかも初対面でまだ30分足らずである・・・いいのかな?我々の第一印象って悪くない?

 こんな感じで順調?にファーストステージを終了し渓へ向けひた走る。目当ての場所は私の庭も含めた広範囲となり渓魚のコンディションによりファジーに移動できるように計画している。
四分咲き?
 06:20、現地到着!今まさに咲かんとする桜に目を奪われる。そして、車から下り美味しい空気を吸い込む・・・片山さんには川、景色とにも気に入って頂けた様でこれからの楽しい釣りが期待できる。
 先ずは川虫採集の為、丸秘ポイントにて・・・着替えを済まし石をはぐるのだ・・・!
ヒラタ採りに夢中!片山さんと六車さんはこれを始めると止まらなくなるとの事である
 ヒラタ、キンパク、ピンピンなどなど一通りを採取し竿を握ることになる。ヒラタは片山名人のお気に入りで、ピンピンは東北の迷人様のお気に入り(片山さん情報)である。最初の釣り場所はここから徒歩で移動できる範囲とし、11時に先程の桜の木へ集合、昼食の予定となった。
片山名人、ゼロスタート!
 片山さんはゼロからスタートし本流筋を開始!我々もゼロスタートとなったが釣りどころでは無い!しばし名人の不思議なドリフトに目を奪われるのである!正直言ってこんなデッドドリフトを見たのは初めてである。凄い!!六車さんの話では通常、片山さんはゼロでもテンカラでも六車さんの3倍釣られるとの事!もちろん六車さんもずば抜けて上手いのだ!
イダ蔵さんもあっけにとられている・・・
 開始直後から竿が曲がるが、ここは和渓さんの情報通りでイダの連発となった。私もその下流に入りゼロを開始する。更に下流には六車さんが陣取り攻め立てるが・・・「この筋は釣れるの?」「オッケーです!どんどん上ってください」直ぐに見切りをつけ支流へと足を運ばれた。
 和渓さんは本流筋を上へ移動。イダ蔵さんはせっかく片山名人のゼロ竿を借りた(六車さん承認で片山さん知らず・・・)にも関わらずテンカラ行って来る!と車で移動。私も片山さん達のことが心配で車で道路から見学していると六車さんの竿が曲がった!良型である!片山さんも引舟を引いているし・・・心配した私が間違いでした・・・御免なさい!と言うことでそのまま上流へ移動しテンカラ竿を振ることにした!こんなに天気が良いのは今シーズン初!気温も20℃を遥かに越え、ぽかぽか陽気である!水位は高いがテンカラで出ること間違い無し!
 と言う事で予定通りに第一号、まずまずをゲットしたが・・・後が続かない・・・よって、どんどん遡行あるのみ!
ぽかぽか陽気でまるまるが飛び出てくる!
  堰堤下の開きで出てきたのは良型!続いてチャラで来たのも20センチ程の良型である。こんな感じで11時前に5匹ゲットし川を下る・・・とそこには何やら緊張したイダ蔵さんの姿が・・・。
 震える手で名人の竿を手に・・・
 片山さんの竿でゼロの特訓中である!本人は緊張し目印さえも見失うほど・・・更には名人に餌をつけさせているのだ(そりゃ〜まずいでしょ〜)・・・イダ蔵さんは怖いもの知らずだったっけ?横で見ているこちらがびくびくしてしまうのは何故だろうか?・・・「もう少し下げて・・・、まだ残ってるから早く釣ろうよ」「あー、いやーもういいです・・・」「じゃあ、この餌取られたら許してあげるよ」・・・結局、餌は取られなかったが取りあえずは釈放されたイダ蔵さんの顔に汗が光っていました。よく頑張りました。羨ましいけど、これだけのお方にそばで指導されると私も石になって動けなくなるのでしょうね。六車さん曰く”普通のおっさんと思え”・・・そんなこと言われても今更無理です!我々の潜在意識においても片山さんはスーパースターなんですから・・・。
ヤマメのオリーブ焼きとナポリタンを準備中
 そして、時間が来たので昼食の場所へ移動・・・何と私の助手席には片山さんがごく普通に座っているのだ・・・絶対に普通ではない光景である。あろう事か親しく会話までしているのだ・・・。
 更に昼食の準備中、突然片山さんが目の前で毛針を巻き始めたのである。ビデオで観たような感じで簡単に素早くキッチリ巻いて行きあっという間に5本が出来上がったのだ。
片山さんと六車さん
 食事中も色々と楽しいお話を聞かせてもらい素早く時が過ぎて行く感である。名人クラスの名前がぽんぽんと飛び出てくる!テスターのネタは底を尽きる事無く”なるほど〜”とか”そうなんですか?”と感心しながら、笑いながらも時刻は13時前になった。さあ、行くぞ!
昼からはテンカラモードに・・・
 名人は昼からテンカラに切り替えやはり目の前で準備をされるのである。ポケットから出てきたのは今年のダイワの新製品!フロロなのに非常に柔らかく巻き癖もほとんど無いのである。(2日目に使用させてもらいホント良かったので即注文しました)竿はもちろん飛仙翔のLLであるが一部市販のものとは違うような点が・・・。ま、いっか・・・
 で、テンカラと言えばイダ蔵さん。昼からはイダ蔵さんの助手席にてポイントに向かわれる名人と、引続きゼロに専念される六車さんに分かれ、17時の合流時間まで思う存分にヤマメと遊ぶのである。私は六車さんをポイントへ案内した後で神業と言われる片山名人のレベルラインテンカラを見るためイダ蔵さんを追ったのである。

ハイスピードで渓を釣り上がる!迫力満点!!
 昼からは風が出て来たにも関わらず名人のラインは生き物のごとく上へと飛んで行くのである。驚いたのはその竿の動くスピードである!竿を曲げる事の重要性とそうするために必要な動作など・・・一度にたくさんは覚えられないので本日はこれのみ自分なりにインプットしたつもりである。向かい風にはレベルではなくテーパーが・・・といった認識やピックアップに関する自分の思い込みが一気に砕け散ったのである!ゴギの目から鱗が落ちた瞬間であった!そうなれば見よう見まねで自分の感覚としてその動作を覚えなければならない、よってその場を惜しみながらも一人上流へと向かうのであった。(思う存分片山さんに釣って頂くには我々が邪魔になるのでは・・・とも正直思ってましたので私は消えました・・・)
 一方、その場にしばらくとどまりレベルラインテンカラの学習をされたのは和渓氏とイダ蔵氏。私の知る限りでは和渓氏はテンカラはあまり興味が・・・というのはやはり上手くラインが生きてこないからだと思う。よって、仕掛けからして名人に作ってもらい指導を受けたのだ。和渓さんテンカラ好きになりました?
仕掛けを作ってもらい、一緒に竿を振り込む和渓氏!贅沢な絵ですね。
 一方、私は一人修行で身を隠し、テンカラ竿を振るのである!天気も良くヤマメもすでにドチャラに遊びに出ている様子で、その中でもやはり餌が入らない藪下を狙い撃ちすると出るのである。更には深みの岩盤沿いでも良型がラインを止めるのであった。
やはり餌が入りにくいポイントに残っているのだ
 結局、私は約2時間で9匹仕留め、片山さんと合流したのである。イダ蔵さんは私が居ない間もずっと名人の釣りを見学しかなりの成長をされた。よって集合時間である17時までのラスト30分、実技練習に熱を入れるのである。私と名人は橋の上よりその様子を見ながら会話をするのであった。名人曰く「イダ蔵さんはテンカラ上手いね!形もほぼ出来てるし!」私もイダ蔵さんのテンカラは上手いと思う。毛針の落とし方もソフトでいい感じです。更に続けて「後は、魚のいる筋を見つければ釣れるんだけどね!」と、落ちも有ったのだ・・・。片山さんのお話は非常に面白く、人を引きつけると言うか引きずり込む力を感じました!そしてそれに気がついたときにはかなりの深みに引きずり込まれていたのである!もう、脱出は不可能である!ならば自力でもっと深く潜ろうと思うゴギ蔵である。
イダ蔵さんのテンカラシーン!ん?片山さんより絵が大きいんじゃない?やばいよ〜イダ蔵さん!
 17時過ぎ、六車さんも合流し全員が揃う。お二人にはフィールド、釣果ともに満足して頂けた様子で私も嬉しく感じたのである。私は今日の出来事を幸せに思いながらも本日の宿へと向うため山を一つ越えたのであった!
宿に着く前に近くの温泉で皆で汗を流す事に・・・たまたま人が少なく、ほぼ我々の貸切状態で非常に落ち着けたのである。宿に着くとすぐさま夕食にしスーパースターを囲んでの楽しい会話が尽きない幸せな時間が流れるのであった・・・。

 さあ、明日はどんなドラマ?いや、夢が見れるのかな?・・・

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